大杉栄

1916年11月3日に向けた大杉栄の悪戯

「大杉栄の経歴及び言動調査」より

近来自己に対する警察側の処遇苛察に渉り諸事圧迫的の態度ありと憤慨し11月3日当日挙行あらせをるへき立太子礼を機とし何等か異常の行動に出て警察当局をして狼狽せしめ以て復習的手段に出つると同時に従来沈衰せる同志の志気を鼓舞する所あらんと発意し

10月28日
同志吉川守国、渡辺政太郎、村木源次郎、荒川義英等と大杉栄の宿所に会し立太礼当日同志八、九名連合して行啓御道筋に出かけ警護線を騒擾せしむるか若は同志随所に所在を晦まし又は恰も事ありけに同志間を往来して警察を狼狽せしむるの行動に出らんと談合し越えて

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11月1、2日両日に渉り
 村木源次郎に旨を含めて同志有吉三吉、五十里幸太郎、吉川守国、荒川義英、渡辺政太郎等の間を往来し連絡を計らしめ2日夜大杉栄方に吉川守国、有吉三吉、荒川義英、村木源次郎、鮎沢貫一(長野県在住)辻ノエの八名会同しそれより打連れて
 日本橋区南伝馬町2の12料理店鴻ノ巣に入り(鮎沢は途中にて一同と別る)協議を重ね其の結果自動車に分乗して所在を晦韜し

翌早朝(立太子礼当日)
相州三崎方面に旅行せんと計画せしも自動車の雇入意の如くならさりし為果さす依って散会し帰宅の途中各自尾行巡査を瞞き所在を晦まさしことを申合せ夫々帰途に就きたり更に大杉は

翌3日午後6時頃外出
神田区佐柄木町の一料理亭に到り同所に待合せ居たる知己6,7名と会飲し打連れて外出間も無く一同と別れ

 折柄後方より疾走し来れる自動車に合図し之に飛乗り何処かへか行方を晦ましたるも間もなく情婦神近イチ(主義者)方に宿泊せるを発見せり斯く大杉を中心とせる一部主義者は種々の計画を為したるも其の目的を達するに至らすして止みたり
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by tosukina | 2011-11-03 01:48

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